2012年02月23日

review:藤森詔子「欲望のレシピ」《2/2》

review:藤森詔子「欲望のレシピ」《2/2》

藤森詔子「欲望のレシピ」
Gallery Jin Esprit+
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 2F
03-3831-7327
1/28(土)〜2/25(土)月火休
12:00〜19:00
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Shoko Fujimori "Recipe of Desirel"
Gallery Jin Esprit+
6-11-14-2F,Soto-Kanda,Chiyoda-ku,Tokyo
03-3831-7327
1/28(Sat)-2/25(Sat) closed on Monday and Tuesday
12:00-19:00



ペインティング、鉛筆画、リトグラフと異なるメディアの作品をコンパクトな空間に収め、それぞれから醸し出される質感の差異にバリエーションの面白さを感じつつ、一方で一貫する独特の妖しい世界観にもしっかりと心が掴まれ、深くへと引き込まれます。

今回の藤森詔子さんの個展、ひときわペインティングのヴィヴィッドな色彩感が際立ちます。画面に乗る絵の具の質感の力強さもさることながら、用いられる色彩の圧倒的な鮮やかさと抽象性は視覚に力強くその存在感を訴えてきて、表現される場面に登場する、やや女性よりかな、と思うも判然としない性別の人物のそれぞれの仕草も背景の色彩の鮮やかさによって謎めいた感触が強められているように思えます。
具象性の高さをたたえつつも微妙で微細な陰影による独特なぼやけた風采もその妖しさをさらに加速させ、またシチュエーションの奇妙さもアブストラクトな感触を深めていくことに貢献しているような印象です。

鉛筆画、リトグラフのモノクロームの世界観から漂う静謐さも、ペインティングの圧倒的な色彩感と向かい合って展示されることでいっそう引き出されているように感じられます。シンプルに線を重ねていって追求されるリアリズムはシャープに現れてきていています。
鉛筆画のバリエーションは採り上げるモチーフへの実験性が感じ取れ、さまざまな展開がこれからの世界観の広がりに期待を持たせてくれます。
そしてリトグラフ作品で展開される物語性の過剰なアバンギャルドさにも引き込まれます。刷る、という客観的な行為がひとつ入ることもあってか、冷静さが画面に潜んでいるようにも思え、そのことが表現される場面の危うい感触を逆にあぶり出し、それでいてどこか抑制がしっかりと効いていて、観る側との絶妙な距離感が生み出されているような感じがします。



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posted by makuuchi at 10:00| review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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