2012年04月03日

review:内海聖史『シンプルなゲーム』《11/11、11/19、11/24、12/1、12/7、12/10

review:内海聖史『シンプルなゲーム』《11/11、11/19、11/24、12/1、12/7、12/10》

内海聖史『シンプルなゲーム』
void+
東京都港区南青山3-16-14-1F
11/11(金)〜12/10(土)日月祝休
14:00〜19:00

Satoshi Uchiumi "Simple Game"
void+
3-16-14-1F, Minami-Aoyama,Minato-ku,Tokyo
11/11(Fri)-12/10(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
14:00-19:00




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僕が2011年に拝見した展覧会の中でもっとも良かったのがこの内海聖史さんの個展です。一ヶ月に渡るひとつの会期を4つに分け、週ごとにインスタレーションを替えていくという大胆なプランに加え、void+のふたつのスペースをそれぞれの週で対比・呼応させることでそれぞれの展示の見え方を立体的に捕らえることを可能にしていたことにも大いに唸らされた次第です。
しかも、このとき展示された作品はすべてvoid+の応接スペースに全て倉庫然としておかれていたため、それぞれの展示は事前にややネタバレ感があったにも関わらず、実際に展示されたときに出来上がる空間のインパクトは充分に新鮮だったことにも感嘆。内海さんがvoid+のコンパクトなホワイトキューブについて再三仰っていた「どう展示しても良くなってしまう」ポテンシャルに頼ることなく、寧ろ今までにないかたちを創出することでその可能性をさらに引き出して、同時に内海さんのバイタリティもこの空間での展示によって拡張されたようにも思えます。

天井に絵画を展示した第1週、一角の三角のスペースにそのかたちの画面を嵌め込んだ第2週、これまでもさまざまなかたちで提示されてきた12色のパッケージを今回はそれぞれを1枚ごとに配する縦長の画面を繋げて並べた最終週、それぞれに視覚から得られる爽やかで深遠、そして思いがけない大胆さに寄る刺激が痛快だったのですが、僕自身も意外に感じているのがそのインスタレーションのなかでもっともインパクトを感じたのが星形の画面を奥の壁面にストレートに展示した第3週。画面の形状の奇抜さでいえば演出過多とも解釈できてしまうほどで、しかしあの空間に展示されてその空間に接した瞬間、物理的にはわずか数メートル、たったあれだけの奥行きがずいぶんと遠くに感じられるほどのダイナミズムがそこに導き出されていたことに心から感動させられました。

応接のスペースの奥の壁面に展示された作品はそれぞれ内海さんのペインティングそのものの臨場感が力強く引き出されていたように思えます。平面作品の展示としてはまったく奇を衒わない(しかし作品の高さなどは無論考え抜かれている)展示が作品とのプリミティブな対峙を提供し、色彩の美しさやそれらの画面上に置ける配置、さらに綿棒でひたすら置かれていくドットの、その縁の部分が繊細に立ち上がる生々しいマチエルとその凄まじい密集にも引き込まれ、初めてのシルバーの絵の具を貴重とした作品や最終週の画面比でこれまでの3倍の絵の具を乗せたという黒の作品の異様なまでの重厚さにはただただ圧倒されてしまった次第です。
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2012年02月23日

review:藤森詔子「欲望のレシピ」《2/2》

review:藤森詔子「欲望のレシピ」《2/2》

藤森詔子「欲望のレシピ」
Gallery Jin Esprit+
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 2F
03-3831-7327
1/28(土)〜2/25(土)月火休
12:00〜19:00
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Shoko Fujimori "Recipe of Desirel"
Gallery Jin Esprit+
6-11-14-2F,Soto-Kanda,Chiyoda-ku,Tokyo
03-3831-7327
1/28(Sat)-2/25(Sat) closed on Monday and Tuesday
12:00-19:00



ペインティング、鉛筆画、リトグラフと異なるメディアの作品をコンパクトな空間に収め、それぞれから醸し出される質感の差異にバリエーションの面白さを感じつつ、一方で一貫する独特の妖しい世界観にもしっかりと心が掴まれ、深くへと引き込まれます。

今回の藤森詔子さんの個展、ひときわペインティングのヴィヴィッドな色彩感が際立ちます。画面に乗る絵の具の質感の力強さもさることながら、用いられる色彩の圧倒的な鮮やかさと抽象性は視覚に力強くその存在感を訴えてきて、表現される場面に登場する、やや女性よりかな、と思うも判然としない性別の人物のそれぞれの仕草も背景の色彩の鮮やかさによって謎めいた感触が強められているように思えます。
具象性の高さをたたえつつも微妙で微細な陰影による独特なぼやけた風采もその妖しさをさらに加速させ、またシチュエーションの奇妙さもアブストラクトな感触を深めていくことに貢献しているような印象です。

鉛筆画、リトグラフのモノクロームの世界観から漂う静謐さも、ペインティングの圧倒的な色彩感と向かい合って展示されることでいっそう引き出されているように感じられます。シンプルに線を重ねていって追求されるリアリズムはシャープに現れてきていています。
鉛筆画のバリエーションは採り上げるモチーフへの実験性が感じ取れ、さまざまな展開がこれからの世界観の広がりに期待を持たせてくれます。
そしてリトグラフ作品で展開される物語性の過剰なアバンギャルドさにも引き込まれます。刷る、という客観的な行為がひとつ入ることもあってか、冷静さが画面に潜んでいるようにも思え、そのことが表現される場面の危うい感触を逆にあぶり出し、それでいてどこか抑制がしっかりと効いていて、観る側との絶妙な距離感が生み出されているような感じがします。



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2012年02月22日

review:増子博子「新しい街より」《2/2》

review:増子博子「新しい街より」《2/2》

増子博子「新しい街より」
Gallery Jin Projects
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 2F
03-3831-7327
1/28(土)〜2/25(土)月火休
12:00〜19:00
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Hiroko Masuko "From new location"
Gallery Jin Projects
6-11-14-2F,Soto-Kanda,Chiyoda-ku,Tokyo
03-3831-7327
1/28(Sat)-2/25(Sat) closed on Monday and Tuesday
12:00-19:00



さらなる進化をし続ける増子博子さんの「盆栽画」。それは現在は、敢えていえば辛うじてもともとの原型を留めつつ、旺盛にさまざまな要素を取り込んでいきながら実に多彩に展開されてきていて、今回の個展でもバリエーションの圧倒的な豊富さとダイナミズムに大いに唸らされた次第です。

「盆栽」としての、おそらくは言葉の響きも含めてそこはかとなく立ちのぼるユーモラスな感触や、その構造のもりもりと育ち、味わいを深めていく風合いは、増子さんの作品を長く拝見し続けてきてある時点から変化が観られ、一部の作品においては全体のモチーフ自体が植物というよりむしろ異なる何らかのものを表現してきているようになっているのですが、それが今回の個展ではさらに押し進められた印象です。少し前より登場している剣を彷彿とさせるかたちはさらにクールでケレン味なく表現されつつ装飾感もいっそう高められ、またそれ自体に動きや物語性を思い起こさせるような要素も大胆に取り入れて、よりダイナミックな世界観が築かれているように思えます。画面が大きくなればなるほどにパターンの増殖が多様に展開され、もはや盆栽であることを大きくはみ出し、ひとつの風景としての壮大さを獲得しているように感じられるものさえ登場していて、そのスケールに思わず呆然とさせられたりも。

そして、これまで登場しなかった要素も多く描かれてきていて、そのひとつひとつに驚かされながら、同時にその世界の深化にあらためて感じ入ります。おそらくこのシリーズを描かれた当初の「盆栽であること」というルールがある期間保たれてきて、その間に獲得された相当なボリュームの好奇心がその「たが」を外し、そこからぐんぐんと多方向、多方面へとその世界観が浸食を猛烈な勢いで初めているように思え、そのことにより、モチーフの多彩さだけでなくそれぞれの作品における物語性の深みやファットな時間の感覚も伴い始めてきているように感じられるのがとにかく痛快です。

もはや「盆栽画」というエクスキューズが必要ないように思えるほどの世界観の拡張と、同時に「盆栽画もここまで発展してくると本望だろうねえ」という何ともいえない痛快な可笑しみとが心に広がり、また過剰な密度への好奇心もしっかりと煽る描写の凄まじさ、豊富なバリエーションを誇るパターンを繰り出しながらそこに導き出される立体感など、細部にわたって十分に見応えもあり、そして何より、しっかりと遊び心をその中心のところに携えて展開されていくこの世界観がいっそう頼もしく思える次第です。



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2012年02月21日

review:鎌田友介 "D Structure"《1/21、2/2》

review:鎌田友介 "D Structure"《1/21、2/2》

鎌田友介 "D Structure"
児玉画廊|東京
東京都港区白金3-1-15-1F
03-5449-1559
1/21(土)〜2/25(土)日月祝休
11:00〜19:00
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Yusuke Kamata "D Structure"
Kodama Gallery,Tokyo
3-1-15-1F,Shirokane,Minato-ku,Tokyo
03-5449-1559
1/21(Sat)-2/25(Sat) closed on Sunday,Monday and national holiday
11:00-19:00



昨年のTWS本郷と京都での個展を経て、さらに同時期にshiseido art eggでも展示を行う鎌田友介さん。そのバイタリティにはただただ感服する次第なのですが、今回のこちらの個展ではこれまでのひとつの空間にひとつのインスタレーションという展開から、このスペースの複雑な壁面と床面の構造を考えてか、さまざまな展開のバリエーションを提示し、それらひとつひとつが、既発表・新展開の如何を問わず現在時点での最進化形が出現しているような印象で、さらにそれらの可能性に向かう期待も強烈に高まらせてくれるのがとにかく痛快です。

展覧会のタイトルを拝見して、この先頭に据えられているアルファベット「D」は、「Dimension」の頭文字であるのと同時に何となく「Destroy」のそれをも現しているのかな、とほぼ確信に近い想像をします。それほどに今回展示されている各インスタレーションには何らかの破壊行為、もとい乱暴なアプローチがその制作行程に入り込んでいて、そのことのが興味深く思えます。過剰に動的、身体的なアクションが入り込んでいることでそれぞれが醸し出す気配にはアグレッシブさが色濃く反映され、重厚でアバンギャルドな雰囲気が全面に力強く押し出されているように思える次第。それでいて、そこからさらにある種の無機的で幾何学的、そして鎌田さんが以前より作品に投影されている二次元のパースを再び三次元に落とし込んでユニークな視覚的空間のイメージを導き出す展開もしっかりと取り入れられ、相当にユニークな空間が個々につくりあげられているのもイマジネーションに得難い刺激をもたらしてくれます。

壊す行為と構築していくこと、この逆進性がひとつの作品に投入されることで生み出される時間的なギャップも鎌田さんがつくりあげる世界観に大きく影響してきています。角材を折る、フレームに打撃を加えるなどのアプローチがそのままそれぞれの作品に持ち込まれて抑え難い刹那的な気配が濃厚に放たれ、それぞれの作品の空間としてのユニークさに備わる時間の流れのイメージにさらなる加速が促され、ぐんぐんとその世界へと引き込まれていくように思えます。そこに、より複雑な、また大胆な発展を遂げながら再構築がなされているのも実に見応えがあります。

個人的にはこれでもっと密度が上がっていくと相当にワクワクするように思えます。そして、おそらくはこれからよりいっそうのダイナミズムを獲得しながらその世界観を膨張させていくと想像できて、いっそうの期待感も高まります。



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2012年02月18日

review:榎本裕一 山口英紀 二人展《2/10、2/16》

review:榎本裕一 山口英紀 二人展《2/10、2/16》

榎本裕一 山口英紀 二人展
ギャラリー広田美術
東京都中央区銀座7-3-15 ぜん屋ビル1階
03-3571-1288
2/10(金)〜2/25(土)日休
11:00〜19:00

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榎本裕一 “untitled (rose)”

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山口英紀 “四季 −春−” 10M 紙本・着色


Yuichi Enomoto, Hidenori Yamaguchi
Gallery Hirota Fine Art
7-3-15-1F,Ginza,Chuo-ku,Tokyo
03-3571-1288
2/10(Fri)-2/25(Sat) closed on Sunday
11:00-19:00



まったく異なるメディアの二人の作家をひとつの空間に収め、ユニークな響きが生み出されています。

奥野ビルでの展示が印象に残っている榎本裕一さん、今回もお馴染みの盃状の立体に彩色が施される作品を発表されているのですが、モチーフとなる景色(その多くは展示空間の至近だったりもするのですが)をその場に再現することが叶わないこともあってか、ひとつの色彩が均一に塗布されたキャンバスにその立体をマウントする展示法を取り入れ、画面に作り出される空間のひとつひとつが独特の気配を醸し出します。

朝顔の淡く繊細で清楚、何より爽やかな色彩をそのかたちに精巧なグラデーションで再現し、キャンバスと盃状の立体による寧ろ無機的にも思えるほどの構成のなかに可憐な美しさがしっかりと創出されているのが何ともいい感じです。キャンバスの色彩はそれぞれ土や漆喰の壁などを彷彿とさせる何となくナチュラルなものが選ばれていて、伺うと作品(盃状の要素)の色彩が映えるものを採用されたとのことなのですが、華やぐ色彩の奥に控えめにしっとりと優しさが広がっているように感じられるのも心地よく感じられます。


山口英紀は、今回は銀座での展示ということもあり、この界隈のランドマーク的な場所として数寄屋橋のスクランブル交差点に目を留め、ちょうど交番と向かい側の位置から定点で眺め、その四季を描き分けた作品を発表しています。
さらに横一列に4点が並べて展示されていることで、ひとつの視界ですべての季節を見比べられることもあり、構図が硬質かつストイックなまでに統一されていることによって表出されているそれぞれの情景の差異もいっそう繊細に提示されます。

眼前に横たわる横断歩道。そのぼんやりとした白と淡いグレーの広がりが、その向うに佇む季節ごとの衣服を纏う人々の佇まいやそれぞれの季節で表情を豊かに変える桜の木、さらには煉瓦造り風の交番のどっしりとしておだやかな威厳を引き立てます。加えて、圧倒的な写実性に水墨特有の滲みを重ねて霞むような幻想的な気配も漂わせ、明らかな現在の気配をもどこか浮かび上がる記憶のような感触さえ奏でているのも面白く感じられます。



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